• 自動車

コラムタイトル

通販型・代理店型?自動車保険に悩むならそれぞれの特徴を知ろう!

リード

自動車保険を選ぶ時、「通販型(ダイレクト型)」や「代理店型」という言葉を耳にしたことはありませんか? これは、損害保険会社による自動車保険の販売スタイルを表したものです。また、これらに加えて、特定の企業に属していれば会社の団体扱制度というものもあります。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか?保険料やサービスの違いを紹介します。

    • 自動車
コラムサマリ

この記事は約6分で読めます。

  • 自動車保険の契約には、代理店型と通販型があり、それぞれにメリットとデメリットがある
  • 企業によっては、団体扱制度が導入されており、従業員は割安な保険料で自動車保険を契約できる場合がある
  • 保険を契約する際には、保険代理店に相談し、各保険を比較検討すると良い

※ご契約にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
※取り扱い保険会社及び保険商品について、ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
※文中に記載の保険商品、サービスの名称及び内容は保険会社によって異なる場合がございます。

本文

自動車保険の通販型と代理店型って、何?

自動車任意保険を契約する際に耳にする「通販型(ダイレクト型)」や「代理店型」。これは損害保険会社による自動車保険の販売スタイルを表したもの。代理店型は、各地に設立した保険代理店や自動車ディーラー、整備工場などの代理店を通じて、損害保険会社が自動車保険を販売しているスタイルで基本は「対面」での契約。1990年代までは、この代理店型が自動車保険の一般的な販売方法でした。

一方、通販型(ダイレクト型)は1990年代後半に登場した自動車保険の販売スタイルで、顧客対応はコールセンターやウェブサイトを通して行われます。自動車保険の見積りや相談、万一の事故対応も電話やウェブサイトでやり取りをするので、基本的に対面して話をすることはありません。

通販型と代理店型、それぞれの特徴は?

まず通販型(ダイレクト型)の特徴は、安い保険料を実現していることです。対面してのやりとりがないため、人件費や販売手数料などのコストを抑えることができるのです。契約時は自分でプランを考えるか、ウェブサイトで確認しながら、またはコールセンターへ相談して決めるため、ある程度、自動車保険についての知識が必要となるでしょう。

一方、代理店型は契約者に担当者がつきサポートしてくれる点が特徴です。契約時にも主に車を運転する人に応じてどんな補償が必要かなど、親切に説明してくれるので、保険に不案内な人には助けになります。また、事故後の交渉時に担当者に相談ができることもあります。例えば、追突事故の際は、事故に対する責任をどちらがどれだけ負うべきか決めるのですが、お互いの言い分が食い違うケースがあります。そうした時に、保険代理店によっては、事故後にどのような対応をすべきか適切なアドバイスをくれたり、また保険金請求の書類の用意やその後の手続きをスムーズに進めてくれたりするケースもあります。事故に慣れていない契約者にとっては、心強い味方に感じられることでしょう。

また事故発生直後の対応としてロードサービスなどは、通販型(ダイレクト型)、代理店型での差ではなく、契約する保険会社がどれだけ力をいれているかによるため、充実している保険会社を選びましょう。事故現場へのかけつけについては、通販型(ダイレクト型)でも代理店型でも、基本的には保険会社の社員が事故発生直後の現場で対応することはありません。まれに地域密着型の代理店の担当者などは、自ら現場に足を運んで、事故対応をサポートしてくれることがありますが、直接事故現場で役割があるわけではありません。

団体扱制度なら、保険料が数十%割り引かれることも

自動車保険を契約するには、通販型(ダイレクト型)、代理店型、それぞれの窓口に申し込むほかに、あなたがお勤めの会社に導入されている団体保険や団体扱保険などの団体扱制度を利用する方法もあります。団体扱保険とは企業や官公庁が保険会社と契約を結ぶことで、その団体で働いている人が割安な保険料で保険を契約できる制度です。

最大の特徴は、なんといっても割引の大きさ。一般的に販売される保険よりも保険料が数十%も割引されることもあり、リーズナブルに保険を契約することができます。保険料は給料から徴収されますが、保険料支払いや契約内容の案内などを団体が代替してくれるため、保険料を割引するという仕組み。そのため、保険料は割引かれても、補償の内容やサービスは一般的な代理店で申し込んだケースと変わりはありません。

自動車保険の契約を検討する際、まずすべきこととは?

自動車保険の契約を検討する際、保険に詳しくなければまずは身近な保険代理店か、自分が所属する団体と取引のある保険代理店に相談して比較検討してみましょう。当然ですが、保険代理店は、無料で相談に乗ってくれます。また、保険商品の押し売りは法律で禁止されているため、望まない保険の契約を強いられることもありません。

人生のなかで、できれば避けて通りたい交通事故。だからこそ、万が一の時には必ず力になってくれる保険会社や保険代理店を選びたいものです。後悔することのないよう、さまざまな要素をふまえて十分に検討し、自分に合った保険を契約することをおすすめします。

この記事の執筆協力

執筆者名

All About 自動車・バイク保険 ガイド 西村 有樹(にしむら ゆうき)

執筆者プロフィール

フリーランスの立場から公正な情報を発信。大手損保、外資系や通販系保険会社とのネットワークを強みに「理解しやすい保険の記事」をモットーとしている。自動車保険、損保、証券などマネー分野での執筆、インタビュー多数。

募集文書管理番号
0108-29A1-B20088-202101

関連コラム

  • 自動車

    結婚するあなたのための自動車保険 「等級引継ぎ」ケース別の知恵

    結婚を機に、新生活における車の保険をどうするかは、悩みどころです。独身時代に車を保有していた方も、今後新たに車の必要性を感じている方も、自動車保険を考えるにあたって保険の「等級」に着目して検討してみることをおすすめします。

    保険の「等級」は、支払う保険料に大きく影響します。知っておくことでお得に車のある生活を送ることができる可能性があります。本記事では、3つの事例をもとに「等級」を意識した自動車保険の見直しを詳しく解説します。

  • 自動車

    自動車保険の見直しで考えたい「レンタカー特約」。意外に違う補償範囲を確認

    結婚や出産などでライフステージが変わるとき、生活の足である車も買い替え、そして自動車保険も見直すことでしょう。自動車保険を選ぶ際、意外に悩むのが「レンタカー特約」です。事故などで車の修理が必要になった場合に、修理期間中のレンタカー費用を補償するものですが、実は保険会社によって契約の条件や補償の範囲が大きく異なることはご存じでしょうか。「レンタカー特約」の特徴と上手な選び方を解説します。